第1章

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~第一図書室~ 「ふむ、ここが図書室か」 「三年生なのに初めて来たかのように振る舞うのね」 蝶がそう言うが、実際ここに来るのは初めてなのだ。 学校の図書室へ行くなら、少し足を延ばして県立図書館まで行った方がいい。 「じゃかましいぞ、女。それよりここにカービーがいるはず……ん?」 「どうしたの? まるで野生のカービーが草むらから飛び出してきたかのような顔をして」 「カービーをどこぞのモンスターのように言うな」 図書室に入ってすぐに、貸し出し用のカウンターがある。 そこには図書委員と思われる女子生徒が座っていた。 セミロングの茶髪に大きな瞳。 可愛らしい風貌に似合わず、何か文庫本のようなものを真剣に読みふけっている。 俺はその少女に見覚えがあった。 「おい、小娘。ここでなにをしている」  image=464668953.jpg
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