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15の春。……俺は、受験に失敗した。
公立高校一校、私立高校三校を受験したのだが、全滅。成績はかなり良かったはずなのに、滑り止めとしていた三下の私立高校まで落ちた。
これから高校浪人としての一年間が始まるかと思うと、気が遠くなるような思いだった。
部屋に閉じこもり勉強をするでもなくベットに横たわっていると、ドアを叩く音がする。
「お兄ちゃん!!郵便が届いてるよ!!」
「…………」
妹の声を、俺は敢えてシカトする。
すると、ドア下の隙間から大きな青い封筒を、部屋の中に流し入れてきた。その封筒は、ちょうど俺の横たわるベット付近で止まる。
「……中に入れておくね」
妹の努めて明るくしたような声に、少し胸が痛んだ。
その罪悪感からか、重たい腰を徐に上げると、ズッシリと重たい封筒を手にとる。
「高等教育機関併用特殊能力開発施設~リフレイン~……?」
封筒の表紙に書いてある、小難しい単語を呟く。
封を切ると、そこには分厚い「学校のパンプレット」と「入学申込用紙」が入っていた。パンプレットを開くと、気乗りしないまま読み進める。
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