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今言った通り、七生は好きで書かなくなったのではない。
書いていることが親にバレ、休まざるをえないのだ。
「ならなぜ?」
「…。」
「ロクに話したこともない俺には言えない?
俺は君のファンなんだよ?」
どうしても知りたいという気持ちがひしひしと伝わってくる。
七生は迷う。
話してもいいの?
ファンだと言ってくれるからこそ、迷いがある。
「どんな理由でも笑わない?
呆れない?
ファンだと信じていい?」
「…。」
無言で見つめ返す悠一の目は真剣そのものだった。
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