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七生はおもむろに鉄棒にてをかける。
「何度も投稿して、ダメだったのも知られてるしね。
だから…。」
くるっと前回りをする。
「もう親の目が厳しい間は書けない。」
そして悠一の目の前に来る。
「潮時なのよ。
今はもう、誰にも見せられないの。」
諦めたように儚げに笑った七生をきれいだと感じてしまった悠一は仕方ない。
だって男だもの。
「ごめんね、ファンだって言ってくれたのに…。」
「…っ倉本さん、それでいいの?」
「だって仕方ないでしょう?
西山君が書く場所をくれるわくじゃああるまいし。」
そう冗談っぽく笑う七生を悠一はまたかわいいと思った。
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