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  歩き続けていると、ひとりの少女に出会った。 驚いた。 この世界で自分以外の人間を始めてみたから。 女の子はうつむいていた。 なんとなく、話しかけてみた。 彼女は泣いていた。 前髪が長いのに下を向いてばっかりだったから、表情は読み取れなかった。 だけど、悲しんでることはわかった。 まるでこの世が終わることを悟ったような。 いや、この世界自体に絶望したかのような。 深い、深い悲しみだ。  
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