バケツを傍目に

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「そこの男子! 今日は水拭きするから、バケツに水入れてよ」 彼女に命令された奴は文句を垂らしていたが、彼女の一睨みで素直に従った。 「流石いいんちょー。容赦ないねー。つかなんで水拭きすんの?」 彼女は俺の質問を聞くと、あからさまに落胆した様子で溜め息をついた。 「アンタ、ちゃんと先生の話聞いていたぁ? なんでアンタがここの級長かわかんないわ」 「俺も、なんでお前が級長じゃないのかわからないね」 彼女の言葉に対して俺も言い返す。
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