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「な、なんだって!!」
あっ皆さん初めまして、如月 雪
【キサラギ ユキ】です。ボクはここ秀澪学園で一応、養護教員=保健室の先生をしています。
「おい、うっせぇ外まで聞こえてたらどうすんだ!」
そしてこの金髪でピアスの
あ、ホストさんですか?お疲れ様で-す。と言ってしまいそうなこの人はこの学園の教師、成瀬 灰
【ナルセ カイ】もう一度言おう教師だ、それも古典の。
「灰も声大きいでしょ…じゃなくて今の話本当!?本当なの!?」
何故か勝手にソファーに座り優雅に珈琲なんて飲んでいる灰に詰め寄る。
「…あぁ、明日来るそうだ」
灰はちょっとボクと距離を取った。目は合わない。
ひどいなぁ。少し距離が近かっただけなのに、照れたのか?そんな一面が!?可愛いじゃないか!!
この学園は男子校の全寮制。もちろん教師もみんな男ってことで同性同士の恋愛が普通にある。それで容姿が良い人は崇められちゃったりするみたいで…。
ボクもそうらしい自覚はある。まぁ自覚しない方がおかしいと思う。あの歓声と視線。
…どうでもいっか。
「ついに、ついに、やって来たか…」
若干涙目のボクを引き気味で見てる灰になんて気づいていない。気にしてなんていられない。
だって、だって
…王道の学園…6月…
「王道転校生様!!」
もっさり黒天使さまに心が弾むある日の日曜日。
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