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「…は?」
「あ、成瀬先生。おはようございます」
角を曲がったさきに灰がいた。相変わらずのホスト仕様。
驚いている様だったが、そのまま横を通り過ぎようとしたら、いきなり腕を掴まれ近くの教室に投げこまれる。
ガチャンと鍵を掛けるような音が教室に響いた。
「痛ったー…」
この教室はあまり使われてないらしく、少し埃っぽい。
そんな事より机に思いっきりぶつかったんですけど?
文句を言おうと顔を上げたら灰の顔がやけに近かった。思わず後ずさる。
「うわっ…どうしたの?不機嫌?」
背中に何が当たり、逃げ場が無いことを知らせる。灰はその時を逃すはずもなく両手を机につけて完全にボクを囲んだ。
「なんで、こっちにいる?」
う、声低い怖いんですけど…
「え?何でって…見回り?です」
「お前の毎日の日課は?」
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