7139人が本棚に入れています
本棚に追加
鐘独特な音が学園の始まりを知らせた。
「あ、」
「チッ…HR始まったじゃねぇか」
こう見えて灰はクラス持ち。それも2年のSクラス。
「それじゃあ保健室でいい子にしてろよ?」
保健室を強調したのが気に食わない。
灰はボクの髪をひと撫でし、完璧遅刻だなと言って出て行った。
特に急いではないようだったが…。
あんな人にSクラスを任せて大丈夫なのだろうか?
まぁボクとしては美味しいからいいけどね。
仕方なく保健室で“いい子”に過ごすため、もと来た道を歩き出す。
最初のコメントを投稿しよう!