scene001

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鐘独特な音が学園の始まりを知らせた。 「あ、」 「チッ…HR始まったじゃねぇか」 こう見えて灰はクラス持ち。それも2年のSクラス。 「それじゃあ保健室でいい子にしてろよ?」 保健室を強調したのが気に食わない。 灰はボクの髪をひと撫でし、完璧遅刻だなと言って出て行った。 特に急いではないようだったが…。 あんな人にSクラスを任せて大丈夫なのだろうか? まぁボクとしては美味しいからいいけどね。 仕方なく保健室で“いい子”に過ごすため、もと来た道を歩き出す。
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