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『職員室』を後にした、
かったのだが『職員室』の扉の前に何かの気配を感じ、机の物陰に隠れていた。
「……」
何が居るか解らない。彼奴かも知れないし、他の何かかもしれないし…。
『職員室』は静まりきっている。だからこそ怖い。シーンとした『職員室』にも冷たい風が吹いている。その風が俺に、緊張感を与えてくる。
しかし、暫くするとその気配は消えていった。
漸く『教室』に戻れる、そう思うと体が軽くなった気がした。
『鍵束』を手にし、きた廊下を戻ってきて、ドアの前にいる。
「(確か、鍵しまってたよな。約束した言葉を言わなきゃな)」
約束した言葉は確か…。
『仁伊奈、開けてくれ』…27ページに
『秀爾、開けてくれ』…28ページに
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