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~『秀爾、開けてくれ』のルート~
『職員室』から拝借してきた『鍵束』を手に持って『教室』の前に立っている。
すう、と息を吸い、
「秀爾、開けてくれ」
そう言った。すると、ドアがガラガラと音を発て、開いた。
「灯!生きてたか!」
「…死んだような言い方やめてくんない?」
何はともあれ無事に辿り着いた。
「何!?『鍵束』があったって!?」
「ああ、ほら」
そう言って『職員室』から拝借してきた『鍵束』を秀爾達に見せる。何種類か鍵が付いている。
「種々タグが付いてるな」
「そうだな。でもさ、鍵だけあっても、何処に使うところがあるか解んなくないか?」
「んなこと言ったってここは廃校だぜ?校内図なんてない…いや、あった」
秀爾が思い出したかのように言った。
「昇降口にあったぞ!」
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