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古くパリパリになっている地図を左手に抱え『教室』に戻るため、階段に向かう。
──ふと目に入った物があった。
「ん?…っ!!」
…昇降口にある、死体だ。
完全に忘れていたが、いきなりこうゆう物を見てしまうと、吐き気がしてしまう。
「ど、どうしたの?」
仁伊奈が心配したように顔を覗いてきた。幸い、仁伊奈は『あれ』を見ていないらしい。
「なんでもない…」
吐き気を抑え、適当に答えた。
無理に吐き気がを抑えると、気持ちが悪くなる。しかし、気持ちが悪いからと言って、此処で立ち止まるわけにはいかない。
そして、二階への階段に向かう。
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