帰宅

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身体が大丈夫なのはウソだと皆がわかっていた 祖母の身体は以前会ったときよりも遥かに小さくなっていた 腕や足も細く、少し転んだりぶつけただけでも折れるのではないかと思わせるほど細く 輪郭も小さくなり 少し歩いただけでも息がすぐに乱れていた なにより皆に心配をかけまいとするその言葉がいちばんいたかった・・・
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