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「リア!おーいリア!呼んでないじゃない!」
「なんですか?その紛らわしい言い方は…あぁライさんじゃないですか。嘘しか言わないなんて本当気持ち悪いですよね」
「本当のことしか言えないあなたよりはましよ。という嘘よ」
「……あぁ。紛らわしいけど的確な語尾を編み出しましたね。」
「これは今の、と言っても待機中なんだけど今の担当先のヤツに教わってないのよ。それより今回のあなたの担当先のヤツ、私の担当先と知り合いみたいじゃない。という嘘よ」
「教わったんですね。 知り合い?それはまた珍しい…でもなんでそれで話しかけたんですか?」
「いや、それでも十分話しかける理由にはなるじゃない。という嘘よ。それが私の担当先のヤツ、能力が一時停止するまであなたの担当先のヤツを相当恨んでたのよ。という嘘よ」
「恨んでた?どうしてですか?」
「知ってるわ」
「知らないんですね」
「恨んでた理由は話さなかったし、能力が一時停止した時はもう恨んでなかったのよ。という嘘よ」
「それなら大丈夫じゃないんですか?」
「一応じゃないわよ。一応じゃない。まぁだから気を付けておいて。という嘘よ」
「はい。一応気を付けて置きます」
「それじゃぁさようなら。なんて言ってないわ」
「そういう嘘のつきかたもあるんですか。さようならー。……………………………あ!ライさんの担当先の人の名…聞き忘れてしまいました…」
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