第二章 ラッキー バースデー

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一人は男子、もう一人は女子だ。 「まぁ自己紹介からいこうか」 芽吹がそんな教員チックなことをいうと、女のほうが先に自己紹介してきた。 「えーっと、私の名前は鈴村 美冶(スズムラ ミヤ)…です。よろしくお願いします」 あ、大人しい… 肩まで掛かった茶髪に低身長といった容姿をしているのはまるで小動物の様な少女で、クラリスとは全然違う印象を得た。 そんなことを考えてると次に男の方が自己紹介してくる。 「笹川 幸久(ササカワ ユキヒサ)だ。よろしく(∩´∀`@)⊃」 身長は俺より数センチ高く、短髪に多少しっかりとした体型で、ヘッドホンを首に下げている、ヘッドホン以外は体育会系の印象なヤツだ。 …ん? 「…すまないがもう一回言ってくれないか?」 「ん?そうか。笹川幸久だ。よろしく(∩´∀`@)⊃」 んん? 「あー、ちょっとまて。幸久だっけ?語尾に顔文字がある気がするんだが…」 「またお前は初対面から面白い奴だなww顔文字なんて出るわけ無いだろヾ(´▽`)」 草も生えてなかったか!? ていうかこれ、どうやって頭に伝わってんだ? やべぇ…コイツ、クラリスより怖ぇぞ… 「と、まぁなんか初対面でぎこちないかもしれないけど、今日一日仲良くパーティーだね。クララも皆にはもう言ってあんだけど一応、自己紹介して」 芽吹が軽くまとめる。俺もとりあえず芽吹に任せることにした。 「あー、区多良木良太です。よろしくお願いします」
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