第二章 ラッキー バースデー

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少々ぎこちなさが残ったが、芽吹にいわれた通り俺は自己紹介をする。 「ということでね、ミャーもコークもクララも自己紹介も終わったし、楽しんでいこうか!!」 「…」 「….」 「…‥(゜∀゜; )」 「……」 「…‥‥」 だから言ったじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!! 脳内で叫ぶ。当たり前じゃないか。他人とそんなすぐに仲良くなれるのはお前ぐらいだぞ。芽吹。 話すタイミングなんか知らねーし。 「あのー」 美冶と言ったか、その女がまさに恐る恐るといった感じで右手を肩まで挙げる。 「クララって‥良太くんのことですよね?なんでクララなんですか?」 「それはオレも気になるな( `・ω・) 」 「そういえば私も知らないわね」 クラリス、知らないで使ってたのかよ。 それよりあの女は嫌なところに目をつけられたな。 そのあだ名で呼ばせない為にも、幸久と美冶をかるく睨みつける。 だが当人らは気づいていないようなので意味は無かった。 「そのあだ名では…」 「区多良木良太を一字置きに読んでみなよ」 そのあだ名では呼ばないでくれ。 そう言うことも叶わず芽吹が途中で割ってはいる。 芽吹は俺のあだ名を広めようとしているのか。 「区多良木良太ですから…区、良、良ですね。」 「よく区多良木なんて苗字の綴りすぐわかったねぇ。区多良木の『良』は『ラ』って読むから区良良でクララさ」 「あー。そういうこと…だったんですね」「納得だ( ^∀^)」「そういうことだったのね」
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