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「ハァ…」
ため息をして頭を掻く。
やることがなくなった俺は芽吹達のゲームを見てることにした。
コークや芽吹が時々する舌打ちを数えていると、誰かに後ろから肩を叩かれた。
「クララ、ちょっといいかしら」
クラリスが退屈そうな顔をして話しかけてきた。
後ろで美冶も少しつまらなさそうである。
「アイツら、ゲームやり始めたらなかなかやめないのよ。こっちはこっちで何かしてましょう」
「あ?あぁ。そうだな」
クラリスと美冶が座っているソファの前の椅子に座る。
クラリスと美冶で雑談でもしていたようだ。
「ところでクララ」
クララが言う。
「あなた、幸久くんとは仲良くなったようじゃない」
「そんなことは……ない」
「そうかしら?あなたもう幸久くんと話す時は「まぁ」とか「あ」とか付けてないじゃない」
「それで仲いいかどうか判断すんなよ…俺はアイツと仲良くなんてない」
「あらそう。それならもうそれでいいわ。じゃあ美冶さん。あなたちょっとクララと雑談しなさい」
「え?……え!わ、私がですか?」
「そうよ」
突然の振りに美冶は慌てた。
どうやら俺と同じで人と話すのが苦手らしい。
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