ハジマリノトキ

6/10
前へ
/12ページ
次へ
「ふざけんな!みんなもそうだよ!こんなの黙って見てるだけなんておかしい!」 私は、絵梨たちグループ以外のオドオドしてる女子、面白がって見物している男子たちにも怒鳴りつけた。 でも、女子は絵梨たちを怖がって相変わらず何も言わない。 男子は「ヒューヒュー」「やれやれ!」と私たちをはやし立てている。 このクラスは狂ってる! 私はどうしようもない苛立ちを覚えた。 すると、絵梨に金魚のフンのようにつきまとっている香織が、私の傍へやってきた。 「真奈美ちゃんさぁ…」 そこまでニヤニヤ笑っていた香織が、急に豹変した。 「うざいんだよね!調子乗ってんじゃねーよ!!」 突然私は下腹部に鈍い痛みを感じた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加