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それはひらりと雪の降る星のきれいな夜だった。
零人(れいと)は目の前の傷だらけのオートバイを磨いていた。
「どうした真心(めぐむ)?風邪引くぞ?」
「お兄ちゃんそのバイクどうしたの?」
「親父が乗ってたバイクだよ。バイク屋さんに預けてたんだけど邪魔そうだしキレイにして売りに出してやろうと思ってさ。」
「そうなんだー。なんか勿体ないね。」
「まあなぁ…。」
零人はキーを取りだしキーシリンダーに差し込んだ。
きゅゅ…キュキュキュ…
エンジンがかからない。
どうした?バッテリーでも悪いのかな。
キーを抜きシートを取り外すとポリ袋に入った紙を見つけた。
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