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「ん?」
2枚折りにされたその紙を開く。
零人へ。
親父からの手紙?
すぐに続きを読み始める。
この手紙を読んでいるってことは
俺はもうこの世には居ないかもしれない。
俺は昔レーサーになりたかった。
まぁ実現しない夢だとは分かっていたが
サーキットを走れるバイクが欲しくてこのCBR400RRを買ったんだ。
夢を叶えなくても良い。
こいつを乗ってやってくれ。
喜ぶはずだ。
もちろん免許と車検はとれよ?
あとお母さんと真心を頼むな。
じゃあな。
父より。
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