プロローグ

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しばらく進んでいくと、吉高が見えてきた。 スクールカラーの水色によって覆われた校舎が目印のごく普通の高校だ。 校門のところにはたくさんの新入生がいる。 その中に待ち合わせをしていた2人の友人の姿も見える。 「おーい」 僕の姿に気づいた、優斗が声をかけてくる。 彼らに近づいていくと、 「おそかったじゃん」 と、早くきた優越感に浸りながら、優斗が笑いながら声をかけてきた。 「すみません、準備に少々手間取ってしまいまして」 約束した時間より2、3分ほど遅れてしまったため、謝っておく。 「...問題ない」 正也が肩を叩きながら励ましてくれる。 「...こいつもさっききたばかり」 「おい、何言ってるんだよ」 どうやらさっきの優越感の原因は僅かばかりの差だったようだ。
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