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そして今ー
私は空港にいる
「早過ぎたみたい…まだ一時間もあるし…どうしよう」
そんなことを考えているとケータイが鳴った
「先輩…」
着信は先輩からだった
どーしよう。
やっと覚悟を決めてここまで来たのに
さっきまでのスッキリした気持ちとは違い、急に気分が重くなった気がする
「大丈夫、気持ちは変わらない」
私は自分にそう言い聞かせながらゆっくりと通話ボタンを押す
「もしもし」
少し声が震えた
「よかった…でてくれて」
先輩の声がする
とても安心したような声だった
「今、ドコにいんの?」
その一言で私は動けなくなった
ードコ?
今言ったところで…
先輩は何か変えてくれるの?
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