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学生である自分の朝は、とても早い。
とは言っても自分にとっては、という話であり
つまり、早いからといって誰も早くに起きてるとは言ってないわけで
まぁこうして遅刻ぎりぎりで走ってる、という事実だけを伝えたら何を言いたいか解ってくれると思うけど。
などと、遅刻の原因ともなった小説のプロローグを頭の中で読み上げてみたけど、現状、走ってる事実も遅刻寸前である時間も変わらない訳で。
昨日の小説みたいに街角で転校生の女の子とぶつかるわけでも、その後で空から女の子が降ってくるわけもなく、学校についた。
急いで自分の教室のある二階へと走る。
既に誰も居ない下駄箱、静かな廊下に響く自分の足音。
この学校に、誰も居ないんじゃないかな、と錯覚しそうになったとき、チャイムが鳴り響いた。
急いで階段を駆け上がる、足音と共に人のざわめきも大きくなっていった。
ガラッと音を立てて開ける教室の扉。
今日も今日とて、誰も気付かない、これが日常。
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