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ベンツから一人の男が降りてきた
男の子は構わず私の手を引き、歩き続けているが、私の背中から嫌な汗が流れる
「おい!!」
後ろから、さっき車から降りた男から声がかかった
ビクッ!!と身を竦める私…男の子はゆっくりと後ろを振り返る
その男は一番下っ端なのだろうか?さっきのスーツの男達と違い、ラフな格好をして…まるでチンピラのようだった
「てめぇ…兄貴達に何かしたのか?」
その手には携帯電話
掛けても恐らくは繋がらない携帯…
住宅街から出てきた、傷だらけの男の子と私…
疑うには十分だ
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