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「ごめん、それが言いたかっただけだから」
そういって、駿さんは出て行った。
これは、夢?現実?冗談?
告白?
すぐ、駿さんを追いかけた。
自転車のスピードに追い付く訳もなく、走った。
結局、駿さんの家まで来てしまった。
呼び鈴を押す手が震える。
「はい」
「・・・ッ・・・もとですけど・・・!」
息が切れる。緊張する。
「・・・出ます」
駿さんが出てきた途端、嗚咽とともに涙が出てきた。
「ッ・・・なにコーヒー残して帰ってんだよ!!!」
涙が止まらない。
「なに自分だけ言いたいこと言って帰ってんだよ!!!」
「えっ、えっ?」
駿さんはおろおろしている。いい気味だ。
「私だって不安だったんだよ!恋なのかわからないし!」
段々と、落ち着いてきたものの、八つ当たりがとまらない
「私だって・・・面白いとことか、かわいいとことか、笑顔とか、駿さんが好きだよ!大好きだよ!」
思い切って行って、帰ってやろうと思った。
「待って、帰らないで」
「・・・はあーあ、年下、泣かせちゃったよ」
「・・・なによ」
私は駿さんを睨んだ。
「この責任、僕にとらせてくれるかな?」
そういって駿さんは、笑った。
そんなの、よろこんでに決まってる。
「ばーか」
今度は大きな声で言った。
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