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別に、友達がいなかったわけではない。
彼女ができなかったわけでもない。
だけど、なぜか声をかけてみよう、と思った。
自分でもよくわからない。
「そうですね、このあたりに住んでるんですか?」
返事が返ってきたときに、話しかけていたことに気付いた。
うん、と返事をしてその日はそこで話が終わった。
家に帰って、その子のことを思い出してみる。
身長は、僕よりかなり低かった。声は意外と低かった。中学生くらいだろうか。
明日、学校から帰って公園にいたらまた
話しかけてみよう。
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