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エレベーターが一階に止まり、俺達は中に乗り込んだ。
エレベーターのドアの方向に体を向けると、嫌でも階段が目に入る。
焦げた奴は、まだ四つん這いでいて、さっきより三段位上がった位置にいた。
動いてんのか…
エレベーターのドアが閉まり、エレベーターが動きだす。
[宮本君、顔色悪いよ?漏れちゃう?プッ]
このチビ!本当の事言うぞ!
そんな事を思ってたら三階に着いた。
エレベーターのドアが開くと、階段が目に入る。
いる訳ないか…
ふと、お店の扉の下を見ると、盛り塩がしてあった。
正解!
この盛り塩が、なんとも言えない嫌な色に変色してて、ちゃんと毎日かえてんのか?と不安になる。
社長の案内の元、お店の中に入ると、一人の男性が掃除をしていた。
[おい!沢木!]
社長がそう呼ぶと、その沢木さんがこっちに気づいた。
[おはようございます。昨日の売り上げ、カウンターの上に置いてあります。]
[おう。で、明日から入る事になった宮本君だ。]
よろしくお願いします。
[よろしく!]
なんか厳つい顔してるけど、雰囲気はいいな。
仲良くなれそうな気がする。
が、しかし!
この沢木との出会いによって、俺は夜の世界から、オカマの世界から脱け出せなくなる。
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