1人が本棚に入れています
本棚に追加
[ところで、宮本君?トイレはいいの?]
すっかり忘れていた。
すみません、お借りします。
あの~、トイレどこですか?
と、沢木さんに聞いてみた。
[そこの奥。]
沢木さんはカウンターの横にある通路を指差した。
有り難うございます。
別にトイレなんか行かなくてもいいんだけど、行ったフリでもしとかないとな。
俺はトイレのドアノブを回しドアを開けた。
すると中には一人の女性が立っていた。
ジョボボボ
ん?
[あっ!ちょっと待ってて!]
ムム?
ドレスを着た女性が立ってオシッコ?
おもいっきり腰までドレスを捲って、お尻丸出しでオシッコしてます。
俺はゆっくりドアを閉めた。
どう考えてもオカマだよな?
ジャァァ~…ガチャ
[ゴメンね?どうぞ。]
俺は申し訳なさそうにトイレに入った。
顔はよく見れなかったけど、なんかオーラ的な物を感じたぞ!
あれはただ者ではないな。
等と考えながら3分程時間を潰し、社長が待つ場所へと戻った。
するとそこには、さっきのオカマが深刻そうな顔して社長と会話をしている。
俺が戻った事に気づいた社長。
[宮本君、紹介するよ。セブンでママをやってるクリスタル。]
クリスタル?スゲー名前だな!?
どうも。明日からお世話になります宮本です。
俺はさっきの事もあって、よそよそしい挨拶になってしまった。
[頑張ってね。]
はい。
さっき見てきたオカマ逹とは、まったく雰囲気が違うな~。余裕が感じられる。
[じゃぁ次に行こうか?]
社長がそうゆうと、後は頼んだよ~的な感じで背中で手を振って、その場を後にした。
俺は沢木さんと、クリスタルに失礼しますと挨拶をして、社長の後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!