1人が本棚に入れています
本棚に追加
社長はエレベーターを押さえて待っててくれた。
あっ!すみません。
エレベーターに乗り込み、ドアの方に体を向けると、階段を四つん這いで上がるまる焦げ君がいた。
あっ!
思わず声を出してしまった。
[ん?どうした?忘れ物でもした?ウンコ流すの忘れたとか?プッ…]
お前は小学生か!!
いや!なんでも無いです。
[…ひょっとして~、宮本君見ちゃった?幽霊…。]
いや!見てないですよ。
[さっきさぁ~、クリスタルが、今日もいるから今日は売り上げ悪いと思うって言うんだ。僕霊感とかまったく無いから信じられないんだよね~。売り上げ悪い時の言い訳にしか聞こえないんだ。]
ん~、気を使う事無いみたいだな。
なんかいるって言うと怖がると思って、気を使って言わなかったけど、さっきの話しとくかな。
いや実は、この建物出ますよ。さっき階段でまる焦げの人が四つん這いでいました。
自分、多少霊感があるんで間違いないです。
[あっそう~。出る?まる焦げの幽霊?クリスタルが言ってた黒い塊に似てるね…]
クリスタルにはそう見えてるのか。
盛り塩なんですけど、毎日かえてます?毎日かえた方がいいですよ。
[あっそう?後で確認してみるよ。ありがとう。]
本当にわかってんのか?
この社長、なんか緊張感無いんだよな~。
そんな事を思いつつ、セブンを後にした。
最初のコメントを投稿しよう!