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お店を出ると、社長はまた車とは逆の方向に向かって歩きだした。
たしか社長がやってる店って全部見たよな?
[宮本君、悪いけどちょっと付き合ってよ。]
は?
[さすがに一人じゃ行きずらくて。一時間だけ付き合ってよ。キャバクラ。]
えっ?でも自分金無いですよ?
[いいから、いいから。気に入った嬢指名していいからさ。]
マジですか?
時計を見たらまだ22時前。一時間と言わず、二、三時間行きましょうよ!
と、心で思いながら
はい~じゃぁちょっとだけ。
[よし。僕もあんまり時間無いから、本当に一時間で帰るからね。]
ちっ!
でも、奢りでキャバクラって中々無いよな?ラッキー。
俺は、まだかまだかと社長の後をついて行った。
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