オカマデビュー

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中に戻ると、照明がほんのり暗くなってて、さっきまでの雰囲気とはまったく違っていた。 何やら店長がオカマ逹に更衣室の外から何か言っている。 [おい!早く出ろ!もう営業時間始まってるぞ!] まだ、ダラダラと化粧してるオカマがいるみたいだ。 するとさっきの叫びながら走ってたオカマが入って来た。 [ヤダー!遅刻~!あっ店長おはよう。もう~最悪~] テンション高いな… そう思いながらホールに出ると、テーブル席には10人位のオカマが座っていた。 綺麗なのもいれば、凄いのもいるな… でも、こう一列に座られると、なんか壮観だな。 いろんな匂いが混じってて変な感じだ。 そう思いながらオカマ逹を見ていたら、何人かのオカマと目があった。 すると一人が [やっぱり入ったんだ~。] あっ!? 昨日のノッポ! 化粧すると別人みたいだ。 [頑張ってね。] 俺は作り笑いで会釈した。 すると吉村さんに呼ばれたので、洗い場に行くと [じゃぁ今日は洗いメインだから、ここにスポンジ、洗剤。洗ったらここに置いて、乾いたらここに置く。灰皿はこのスポンジで洗ったら、ここに置いて、乾いたらここに置く。以上です。他にやってもらいたい時は、そのつど言うから。それじゃあよろしくね。] はい。 これだけ?これだけを8時間以上やるの?ちょっと違う意味で大変そうだな…
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