やっぱりオカマだった

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ヤッチャンは、やったオカマの名刺を持ってて、いつかそのオカマを見てやろうと思い、店の名前とオカマの名前を覚えたんだ。 名刺には、ランブルとゆう店名と、マリとゆうオカマの名前が書いてあった。 だから、ここはオカマ! 帰る! まったくもぉ~失礼しちゃうわ~ってな感じで引き返し、階段を下ろうとした時、階段を上がって来る人物がいた。 小太りのオールバック。 厳つい感じの中年男性だった。 [ん?ひょっとして面接の?] 何故か、とぼける事も出来ず、素直に、はいと応えてしまった。 [早いね~。まだ社長来てないから、とりあえず中で待っててよ。] はい。 正直びびってました。 この時俺は、この人はあっち系の人だと思ってたから。 とりあえず面接だけして、うまい事バックレる方向で行こう。 もうコインランドリーのバイト募集じゃないでしょ。 中に通されると、以外な広さにビックリした。 [そこで座って待ってて。] 強面が指差したのは、一番角のテーブル席だった。 俺は落ち着かない様子で席に座ると。 [まぁ緊張しないで楽にしてなよ。ねぇ!誰かお茶出してやって!] 強面がキッチンと思われる場所に顔を覗かせて言うと、中から、あいよって声が聞こえた。 声からしてオッサンだな。ここはオッサンしかいないのか? するとトイレらしき所から女が出て来た。 よく見たら、さっきのベンツから降りてきた女だった。 その女はカウンターに置かれたグラスを持って、俺の方を向くと、ウインクをした。そして更衣室と思われる場所に入って行った。 俺は思わず強面に。 今のはオカマですか?と聞いた。 そしたら強面は [あ?あぁ~カナの事かな?オカマだよ。ちゃんと玉付きのね!ダッハハハハ。] 笑えないんですけど~。 スゲー美人なんですけど~。 驚いてる俺!そんな俺をさらに驚かせてくれる人物が現れる。 キッチンらしき所からお茶を持ってきたオッサン。 ツイスト時代の世良のような格好した、頭のてっぺんが禿げかかっているセミロングヘアー!バンダナをハチマキのようにしめている!おそらく度が入った、ほんのり茶色の色眼鏡!そして色白の小太り!そして、その白さを強調するかのような、黒いタンクトップ!そのジーパン毎日洗ってんの?ってゆう位、色落ちして傷んだジーパン! 笑えるんですけど~。 スゲー笑えるんですけど~。
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