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しかし、社長さんはおそいな!もう30分は待ってるぞ。面接は社長じゃなきゃダメなのか?強面は店長とか呼ばれてたから店長なんだろ?
店長が面接すればいいじゃないか!
痺れを切らし、時間が無いと言い訳して帰るか!
よし!帰っちゃお~。
あの~と言いかけた時、入り口の方から一人の男性が入って来た。
[いやぁ~悪い悪い。宮本さんだね?待たせちゃってごめんね。それじゃぁ早速面接始めましょう。]
これが社長?
身長は160も無いんじゃないか?似合わないパンチパーマにしちゃってるし。
[じゃぁ履歴書いいかな?]
はい。
俺は履歴書を手渡した。
社長は履歴書の封筒を破りながら、いくつか質問と言い訳をしてきた。
[求人広告にオカマの店で出しても、誰も問い合わせしてこないの。下のコインランドリーは、一応僕のだから、それで集めてみようと思ってね~。で、実際はこんな感じだけど、やる気になれないんだったら、別にいいからね。騙すような真似してごめんね。]
確かに、オカマBARランブルで、スタッフ募集だったら俺は電話してないな。
[宮本さん若いし、うちでやってもらうと助かるんだけどな?]
まだ履歴書見てないぜ社長さん!
[うちね~他にも店やってて、セブンってオカマの店と、シャッフルってゆう、バンド演奏聴きながら食事するレストランをやってるんだ。]
へぇ~結構やり手なのか?このチビオヤジ。
[水商売は?経験無い?]
はい。無いですけど。
[大丈夫、大丈夫。簡単だから。客案内して、飲み物聴いて、運んで、帰ったら、片付ける。それだけ]
嘘つけ!そんな簡単な訳無いでしょ?
[どう?やる気があるんだったら、時給の話しをしたいんだけど。]
俺は悩んだ。
ここは俺が思ってたより楽しいとこなのかもしれない。
カナってゆう美人には驚いた。俺が想像してたオカマの店は、なんか小汚いオッサンが下ネタ連発してるイメージで、美人のオカマがいるなんて想像すら出来なかった。
俺が思ってるより、華やかな世界なのかな~?
と、オカマの世界に興味がわいてきた時、俺の目の前を全裸で歩いているオカマがいた。
そして、それをイヤらしい目で見てる、世良!
じゃなくて吉村さんだっけ?
なんか、俺…
吉村さん好きかも!!
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