ヱヴァQ見に行くから破までの個人的な纏め(長文・ネタバレ)

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・アニメシリーズ  最初の、原始のエヴァンゲリオン。アニメに金の稼ぎ方を教えてくれた名作である。「神話、伏線、難解、ロリコン、ショタコン、美少女、美少年、ファザコン、マザコン、ナイスミドルおっさん、綺麗な巨乳お姉さん、わかりやすいキャラ設定(アスカのツンデレ、レイのクーデレ、シンジの病み)、鬱屈していた性癖・性的嗜好の開放(特にレイ)」など、簡単に挙げてみただけでもこの作品がどれだけサービス精神に溢れていることか。当時それがどれだけ衝撃を与えたかは計り知れない。今でこそラノベでこれくらい当たり前というか、西尾維新までやってきた訳だけど、それはともかく、とにかくサービスに溢れている。  話といえば、個性に溢れた少数のキャラ達の狭い世界で、全世界を巻き込む戦いが行われる。みんな何も知らない主人公のシンジ目線だから、当然核心らしきものにはついて行けず、テンポが遅れながら加持さんや蘇ったレイや親子二代でゲンドウに体を捧げたリツコによってこの狂った計画があるよって教えられて、たくさんのレイとか、心の壊れたアスカとかに押しつぶされて、それから引きこもってたらカヲルくんが天使のように現れて、その天使のような寛大な心とコミュ力によってシンジもマシになってきて、でも実際に天使(使徒)だったから殺さなきゃいけなくて、殺してしまう。ざっくりここまでが話の基本的な流れだ。ここからアニメシリーズと旧劇場版の二通りのエンディングに分岐する。  アニメシリーズのおめでとう補完エンドはいわゆるノーマルエンドであり、補完計画の「内容」とはこういうものだというサンプルである。シンジに対して周りの人間があらゆる問いかけを与え、あらゆるヒントを与え、あらゆる舞台を与え、シンジ君の抱える悩みや必要なことを自発的に解決させて気づかせる。こうしてシンジ君は何より必要としていた「僕はここにいてもいいんだ」という答えを得て、補完は完了する。そりゃあみんなでおめでとうである。シンジを想っていた人達は祝福する。以上。これ以降は物語も意味もない。アニメシリーズはそれだけの話である。終劇。
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