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「それは問題ありません。あなたには私に近い役割を用意しておきますから」
「役割?」
神が楽しげに笑う。
「私は理不尽の象徴。ならば、あなたにも理不尽を振りかざす力を与えましょう」
「俺自身が理不尽の象徴になるということなのか……?」
俺の質問を無視し、神は俺に向かって手を振りかざす。
そして、優しく微笑みながら言葉を紡いだ。
「それでは、どうか私を楽しませてくださいね」
視界が白く歪んでいき、全てが真っ白になると同時に、俺の意識は途絶えた。
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