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魔法陣の上に腕が三対、二対の角の映えた顔が三つの大男が現れた。
右の上の手には刀。
右の真ん中の手には鉄製の杖
右の下の手には斧。
左の上の手にはハンマー。
左の真ん中の手には鉤爪
左の下の手には槍。
こちらを向いている顔は怒りの表情をしていて、右を向いている顔は悲しみの表情を浮かべ、左を向いている顔は笑顔であった。
なんだ、こいつ。
気持ち悪い……。
綺麗に切り刻んであげるよ!
僕は地を蹴る。
「我輩に刃を向けるとは、愚か!」
阿修羅はそう言うと右下の斧を斜めに切り上げた。
風神を舐めるな!
僕は赤い風を使って体を浮かせると斧を避ける。
ヒュッ!
直後、僕の右脇腹をかする刀。
チッ!
天井にまで届く阿修羅の頭は狙えない。
まずは胴を切り刻んであげるべきだね!
僕は赤い風を使って阿修羅の左足に移動する。
「風が厄介じゃな」
阿修羅は静かにそういう。
僕は膝裏に回り込むと風神で作り上げた膨大な量の風をぶつける。
「ぬっ!」
阿修羅は体勢を崩し、左膝を地に着く。
よし!いけるぞ!
僕は赤い風を使って一気に阿修羅の頭まで距離を詰める。
【光槍】発動
阿修羅の鉄製の杖が光ったと思うと無数の光の槍が雨のように僕に降り注ぐ。
チッ!責めきれねぇ!
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