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僕は赤い風を頭上で回転させて僕に降り注ぐ光の槍をねじ潰す。
そして即座に距離を置く。
なんだよ、こいつぅ……。
顔が三つもあるから死角がない。
やりにくい……。
「すばしっこい鼠じゃ」
阿修羅はゆっくりとこちらに向き直すとそう言った。
舐めやがって……。
「ほれ、一撃目じゃ」
阿修羅の持つ槍が僕の胸に迫り来る。
早い!
僕は右に体をそらす。
が、避けきれず、左腕が体から離れる。
鮮血が舞う。
クソッタレが!
「苦戦しとるのぉ」
野太い声が聞こえてくる。
この声は……。
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