二章 /3

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ふん、鼠も猫を噛むんだよ。 油断したこと、後悔させてあげる。 【風神(怒)】発動 これが僕のーー 「ーー奥の手だ!!」 半透明だった赤い風が赤黒い風となった。 破壊力は風神の3倍! 速度は風神の5倍だ! 「ふむ、突っ切る将は扱いにくい」 信玄が逞しい髭を愛でながら言う。 四つしかスキルないくせにほざくな! 僕は風を使って一瞬で阿修羅の懐に潜り込む。 そして赤黒い風を凝縮させ、阿修羅の横腹にぶつける。 阿修羅は軽く吹き飛ばされる。 「まだだ!」 僕は追撃するために風を使って間合いを詰める。 片膝ついた阿修羅の頭は手の届く高さ。 僕は地をけって阿修羅の頭上に飛び上がる。 【千樹・突】発動 阿修羅の杖が光ると阿修羅の体から無数の木が生える。 その木は僕めがけて勢いよく突き出す。
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