二章 /3

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「叩き潰す!」 阿修羅は六つの武器を降り下ろした。 その先はーー 「あら、儂かね」 ーー信玄! 【不動如山】発動 信玄は茶色のオーラを纏うと片手を降り注ぐ阿修羅の武器の方に向けた。 「幸村、兼続、小次郎!今行くのが吉!」 信玄は片手ですべての武器を受け止めると叫んだ。 一定時間如何なる攻撃も受けきるスキル、不動如山。 動かざること山の如し 「小次郎殿!」 幸村は僕を呼ぶと先に走っていった。 兼続も幸村に続く。 僕は赤黒い風を使って阿修羅のもとに飛ぶ。 ザクッ 阿修羅の腕に物干し竿を刺すと、腕に沿うように飛ぶ。 【以義愛守・攻】発動 兼続は身体強化スキルを発動して阿修羅の足を攻撃する。 幸村はスキルを使わずに速い突きを何回も繰り出す。 が、やはりHPバーはあまり減らない。 風神・怒でさえ減らせたのは500程度。 恐るべし防御力! 「小賢しい!」 阿修羅はそう言うと僕に槍を、兼続に斧、幸村にハンマーでそれぞれ攻撃しようとした。 「小次郎は左!幸村は下がれ!兼続は右に!」 信玄は大声で叫ぶ。 あぁもう!やりにくいな! 僕は仕方なく左にそれる。 阿修羅は一撃目を外すと間を開けずに再度突いた。 よし! 僕は大きく左にそれる。 阿修羅はまた突きを繰り出す。 「小次郎!避けたら間合いを詰めろ!」 信玄は叫ぶ。 わかってる!
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