二章 /3

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地に伏す阿修羅から放たれる荒々しい殺気。 それはもはや怒気と呼ぶ方がふさわしい。 「構えよ!」 信玄は叫ぶ。 珍しく信玄が真剣だ。 それだけ阿修羅が強敵と言うことだな。 僕は物干し竿を構える。 ピシッ 亀裂が走る音がこの空間に響く。 なんの音だ? 僕は信玄の方を見る。 信玄は口を一文字に結んでいる。 阿修羅の方を見ると、幸村が十字槍を構えながら様子を見ているようだ。 ピシピシ
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