二章 /3

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ーー幸村が危ない! 「幸村ぁ!下がれぇ!」 信玄が柄にもなく叫ぶ。 その直後、幸村が振り向くよりも早く、彼の体を黒いものが貫く。 「御館……様……」 黒いものは幸村の胸から引き抜かれ、幸村は前のめりに倒れる。 「幸村……」 信玄は静かに名を呼ぶ。 「幸村ァァァァァァァァァァァァァ!!」 普段、感情的にならない信玄の悲痛の叫びがこだまする。 クソ……。 もう少し早くきづいてたら……。 【疾如風】発動 信玄はスキルを発動すると阿修羅の死体のほうへと走った。 まずい!
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