幻想

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誰もいない街 残されたわたし 溢れる涙 掠れた声 振り向くと 銃声が轟き 血が上がった 唄が聞こえる 甘くて優しい 悪魔の唄 堕天使の翼は広がる 震え出した指先 差し出された手 触れ合う手 その瞬間 消える体 あの人はもういない 引き裂かれた心が 生み出した幻想だったのか 頬をつたる雫が止まらない
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