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「ねぇ…生徒会室に行ってどーするつもり？」
「生徒会長に会う」
「…それって今しなきゃいけないことかなぁ…敢えて会う目的は聞かないけど。でもねぇまーちん？」
「ん？」
「あのさ、授業中ってことは、生徒会室には誰も居ないはずだよね？だったら施錠されてるんじゃない？」
生徒会室の手前まで来てそれを言うか。
「…それもっと早く言えよ」
「シシシ、まーちんって意外と馬鹿？」
「……」
言い返す言葉が見当たらない。事実、自分もこれは我ながら馬鹿だと思う。
「どーする？」
「ここまで来て引き返すのもな…せめて開いてるかどうかだけ確認を…」
と、ドアノブに手をかけると、突然扉がかちゃり、と開いた。まさか、誰か居たとは(先程まで居ること前提で向かってきた俺が言うと間抜けだが)。ここで教師が出て来たらどうしてくれよう、と身構えると、扉の向こうから現れたのは、黒髪の少年だった。
「あれ？授業中にこんな所で何やってるんだい君達」
そう、これが。
俺とこいつの出会いだった。
出会い…END
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