空風と桜風

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「どうしてだ?」 「持ち主の大切な人が死んでしまうんですよ。大切な人を失い、その苦痛で自害してしまうんです。」 「そん「それなら大丈夫だ。」 土方が言った。 「小夏はすでに・・・・。」 『わかっとる・・・殺さないかんことは・・・・・死んでもらわないかんことは・・・・・やけど・・・・・・。』 「大切な人はなくした。しかし何とか生きている。」 あいつのおかげでな。 『小夏さん、泣いてはいけません。あの人たちはわかってたんです、こうなってしまうことを。なら、笑顔で見送ってあげなければいけないでしょう?』
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