一幕

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  マイク「いやぁ、何時見てもあのふたりのやり取りは飽きないな?」 キャビン(い…意外と腹黒いところもあるんだな…少尉…) マイク「男の方…クラッシュという名前のクセに、女にはまったく頭の上がらない奴でな?」 キャビン「は…はぁ…」 キャビンはクラッシュとケイトの会話をしている姿を見る。 クラッシュが視線に気が付く。 クラッシュ「ごめんごめん。待たせちゃったよね?」 キャビン「い…いえ…」 マイク「まだ建物の中はまともに分からないだろ?将軍なら朝から頭抱えて部屋に居るよ」 クラッシュ「うん。ありがと」 マイクが先を歩きクラッシュ達がついて行く。 クラッシュ「俺はクラッシュ」 ケイト「付き人のケイトです」 キャビン「あ…今年配属になりましたキャビンです」 クラッシュ「良かったねマイク。後輩らしい後輩が出来たみたいで」 マイク「手先は起用だが頭が悪くてな?指導に困らされている」 ケイト「ただでさえこの部隊は問題児ばかりとお聞きしましたが、新人もそうでは先が思いやられてしまいますね?」 マイク「返す言葉も無い」 ケイト「キャビン新人兵。彼女はこの部隊でも数少ない常識人です。あまり迷惑を掛けると愛想を尽かされてしまいますよ?」 キャビン(毒舌ぅー…) クラッシュ「こらケイト。彼女なんて言い方しないの。一応、少尉なんだから」 マイク「気を遣わせて申し訳無い」 クラッシュ「古い仲じゃない」 マイクがドアの前で立ち止まる。 そしてドアをノックする。 マイク「将軍、お客様です」 シロン「こっちは忙しいんだっ!ちょっとだけ…」 ケイトがいきなりドアを開ける。 ブレイド「へ…?」 ケイト「身分を弁えなさい将軍。座について間も無いアナタ程度がクラッシュ様に待ってろですって?頭が高いことを知りなさい」 シロン「………」 シロンが思い切り頭を下げる。 シロン「すいませんしたぁっ!」 キャビン(物凄い速さで頭下げたっ…!) シロンが溜め息を吐き出しながら頭を上げる。 シロン「クラッシュさん…お願いですから前もって連絡してくださいよ…。何ももてなす準備してないじゃないですか…?」 クラッシュ「ごめんごめん」  
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