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「そっか。風邪引かないようにね。ところで、名前は?」
「え?あ、えと、七草千奈実っていいます。」
思わず見とれててテンパっちゃった…
「はは、テンパりすぎ。そっか、七草さんね。」
うぅ、恥ずかしい…。
「じゃあ俺はもう行くけど…気をつけてね。」
ニコッと笑って先輩は歩いていった。…と思ったら振り返り、こちらへ戻ってきた。
「あぁ、そうだ。この花あげるよ。コキア"ダイヤモンドダスト"って言うんだけど…。花言葉は"出会い"。ちょうどいい花だよね。」
そう言うと先輩は持っていた花束から花を数本抜き取り、私にくれた。
「じゃあまたね、七草さん。」
そう言うと今度は本当に歩いていってしまった。
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