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授業中にチラッと隣を見れば寝ている。
さっき言われたことがまだ少し気になる。
しかし、隣を見てガッツリ寝ている彼を見ると、考えるが馬鹿らしくなった。
「夏目、この問題解けるか?」
「あ、はい。」
ボーッとしていたら先生に名前を呼ばれ、黒板にチョークを走らせる。
比較的簡単なもので良かった。
書き終えた後、席に戻ると彼が起きていた。
「間違えてはねぇけど、随分面倒臭いやり方してんね。」
「答えがあってるなら良いじゃん。」
「ただ間違えやすくなる。」
あくびをするとすぐにまた机に突っ伏した。
チラッと机の上のノートに目を運ぶと、私の計算式なんかより全然短くまとめられていた。
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