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悔しいけど、この人に頭では勝てないと思った。
彼を起こして、こちらを見る彼に悔しいけど口を開く。
「やり方教えて。わかんない。」
「えぇー…ダルい。」
突っ伏していたためにおでこが赤い。
「何処。」
「ここのやり方。」
「これくらい解けろよ。」
スラスラとペンを走らせていき、ノートは要点でまとめられていく。
文句を言いながらも教えてくれたことには、正直嬉しかった。
「そこ、イチャイチャしない。」
先生は何を見て、私達がイチャイチャしているように見えたのだろうか。
「俺がこんなブス相手にするわけねぇじゃん。」
彼は眉間にシワを寄せながら、答える。
私は感謝していたことを後悔した。
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