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男女合同の体育。
この時間が私には苦痛でならない。
「ほら来いよ。」
バスケでボールを持つ私の前に、ナチュラルブラウンの奴がいる。
運動が出来ないわけではないが、男の彼に勝てるところは何もない。
ボールをついて、ドリブルしようとすれば彼がいとも簡単にボールを取る。
「ほら、来いよ。」
からかうようにニヤッと笑い、私はムキになって取り返しに行くが、彼は簡単にゴールを決めてしまう。
「残念でした。」
シュートを打ちにいけば上から叩き落とされ、キッと睨むと、彼は私の頭に手を置く。
「大伍ぉ、未来ちゃんにも手加減しろよ。」
「良いんだ。コイツMだから。」
私にだけ露骨に手加減しないで、嫌がらせをする。
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