No.1

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体育が終わって教室に戻れば、隣で上半身裸でウロウロしている。 私は下着が見えないように気をつけて着替えている。 女子更衣室ぐらいは作って貰いたい。 「別にお前の色気のねぇ体見ねぇから。」 綺麗に腹筋が割れていて、鎖骨が綺麗だとか、そんなことはどうでもよく、彼を睨みつける。 「大伍にはいくらお金積まれたって見せてやらないし。」 「だから見ねぇって。」 私の方は一切見ないで、ワイシャツを着てノートにペンを走らせている。 「何で私にばっかそんなに突っ掛かるの?」 「あー、お前が俺のこと嫌いなこと知ってるからじゃない?」 嫌われてること知ってるなら、近寄って来るなよと私は言いたい。
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